自動車の点検整備

国から認められた整備工場


クルマの技術が進歩したからといって、決して点検・整備の必要性が薄れたわけではありません。 各部の摩耗や機能低下が進むことはこれまでに述べたとおりです。 点検・整備を定期的に行うことによって、部品やユニットの寿命もずいぶん違ってくるのです。

あなたの愛車を安全・快適にご利用いただくためにも、通常の点検整備や一般整備はもちろん、車検の際にはきちんと定期点検整備を行うことが必要となります。整備のプロである最寄の「国から認められた整備工場(運輸局長認証工場)」におまかせください。

また、自動車整備業界では、自動車の排出するNOX,CO2,フロン等が地球レベルの環境問題となっている中、自動車の整備を通じて豊かなカーライフの安全を守ると同時に環境保護という大切な役割を果たしています。 言うなれば、地球にやさしい仕事なのです。

予防整備の必要性

故障してからでは遅過ぎます。 不具合が起こる前にあらかじめ確実な点検・整備を行って、常に安心して車が使用できる状態にしておくことが、適切な車両整備なのです。

定期点検整備は、車の故障の防止や性能の維持を図るための予防整備。 点検の結果、不具合箇所の整備はもちろん、部品の摩耗等により近々不具合になる恐れがある箇所は故障の発生の前に整備を行って、一定の期間の安全性等を確保しているのです。

故障車の整備

車には、時として不具合が発生します。自動車の技術は目覚ましく、その故障探求には整備士としての専門的知識と高い整備技術、経験が必要とされています。

公害の防止

車からは、人体や生活環境に影響を及ぼすCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等の有害なガスが排出されます。 適正な点検・整備によって公害防止・環境保全に寄与しています。

豊かなカーライフを支える

自動車整備の仕事以外にも、自動車関連各種情報を提供しながら、カーアドバイザーとして活躍するのも大切な仕事なのです。

サービスが私達の仕事

メカニックはサービスマンとも呼ばれます。常に、相手の立場になって判断し確実、迅速、そして誠意をもって仕事をし自動車ユーザーから信頼されるサービスマンこそが、プロの整備士と言えるのです。

認証工場

道路運送車両法では第78条により自動車特定整備事業を経営しようとする者は、その事業場ごとに地方運輸局長の認証を受けなければなりません。認証工場が「国から認められた整備工場」といわれるのは、このことからなのです。

また、認証を取得するには工場の規模や機械工具、整備士や工員の数など、一定の基準の「整備」と「技術」が必要とされています。